子供は野菜が嫌いだ。特に、ピーマンや人参など、固有の味が濃いほど嫌われる傾向が強い。理由には諸説ある。離乳食で新鮮な野菜を口にしなかったから、柔らかくて甘い加工品の味に慣れてしまっているから、家族の誰かが野菜嫌いで真似をしている…など。さらには、成長期に欠かせないタンパク質の味を好む人間の本能のせい。野菜が虫などから身を守るために出すと言われる苦みや酸味が、子供の本能では毒だと感じられるから。など。
野菜嫌いのこどもをもつお母さま方は大変である。みじん切りにして正体を隠して食べさせたり、食べやすいフルーツと組み合わせたり、果てにはお菓子として加工したり…。
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自然の味を、自然の形で。
野菜そのものが嫌い…という子供の場合は、しっかりと味覚改善に挑まなければならない。
しかし、数種類の野菜が嫌いというだけなら、躍起になって嫌いな一種類に固執する必要はない。他の野菜によっても十分な栄養が摂れるはずだ。それよりは、野菜そのままの味と形を残したままの料理で、野菜がおいしいものだと認識することのほうが大事なのではないだろうか。
野菜より肉のほうが貴重な食べ物だと親同士が話していたら、子供だって野菜を添え物として扱う。苦手な食べ物を食べなくても他に食べたいものが口にできるなら、いつまで経っても心は動かない。昔の子供は、ほかに食べるものがなかったから必然的に好き嫌いができなかったのだ。
食卓にのぼる野菜の一つ一つを、素材の時点から粗末にせず大事に扱おう。野菜を育ててくれた自然に感謝しよう。そうすればおのずと、野菜嫌いの家族は減ってゆくはず。
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