海外へ旅に出ると、「宗教」が話題にのぼることがよくある。特に信心深い人の場合、その人自身の考え方や習慣のみならず、ご親切にもその宗教の歴史まで遡り、自分たちの信じる神がいかに尊く、人々に生きる力を与えてくれるのか…などを切々と語り始める人も居る。
宗教話に目を輝かせる諸外国の人々とは対照的に、サラリと「無宗教」をアピールする日本人も少なくない。
家には神棚と仏壇が共存していて、「無宗教」と言うわりにはクリスマス、初詣、冠婚葬祭のイベントをとても大切にする。そんな日本人の宗教観は、単一宗教を信仰する諸外国の人々からすると一種異様で、理解しがたいもののようである。
さて、今の日本では宗派は数々あれど、自認・無意識をすべてひっくるめるのなら仏教系が多くを占めている。外国でそれを言うと、「じゃぁ神道は?」と聞かれる。
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SHINTOは宗教か?
「私は神道の信者です」と言う日本人は多くないだろう。ある調査でも、「信仰がある」と答えた人のうち、仏教系26%に対し、神道系は3%にも満たなかったという。「神道って何?」という人さえ存在する。
しかし、私たちは子供ができた時は神社へお参りするし、神前結婚式を挙げるカップルも少なくない。神社で催される祭りにも出向く。初詣も多くの人にとって大切な年中行事だ。
やはり、多くの日本人が、「無宗教」という言葉をはき違えて使っていると思えて仕方ない。
「無宗教」ではなく、「多宗教」と答えるべきだろう。さらには、山や太陽などへの自然崇拝から神仏習合に至り、神道は今や宗教ではなく生活習慣の一つとして根付いていることも併せて伝えられたら、もっと日本が魅力的な国に見えてくるのではないだろうか。
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