日本中に、京都がある。越後の小京都、伊予の小京都、豊後の小京都…などといった具合だ。北は北海道から南は鹿児島まで、全国至る場所で、小京都と呼ばれる場所が存在する。
筆者はつい先日まで、古い街並みが残っていて情緒のある地域のことを、観光に関わる人や団体、業者が勝手に小京都と呼んでいるのか…と思っていた。実際、室町時代以降に、各地の大名が京都を真似た町づくりをしたことが、小京都という愛称の起源となっている。
しかし、現在は意外にもきちんとした定義が存在する。「その土地の景観、街並み、自然、食べ物、工芸品などが京都と密接なつながりをもっていて、『全国京都会議』に登録している市町」でないといけないのだ。ちなみに全国京都会議は昭和60年に発足した組織で、現在、54の市町が登録している。本家であるはずの京都市も加盟しているというから、ちょっとおもしろい。
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京都が西の代表なら、対するは東の小江戸。
小京都に対し、「小江戸」というものも存在する。本来、「江戸のように栄えた町」や「江戸のような景観の町」を意味していたが、今では後者の意味合いが強く、“栄えている”というよりは、「江戸の面影を残す古い街並みを残す町」を指すという。小京都に比べるとイマイチ浸透していないようにも思うが、江戸時代から「まるで江戸のよう」という意味で使われてきた古い比喩表現。主に、栃木県栃木市、埼玉県川越市、千葉県佐原市など、関東近郊がほとんど。この3市では、10年ほど前に「小江戸サミット」なるものも開催されている。
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