日本料理には実に小さな器が多く登場する。円形、三角形、正方形、長方形、楕円、菱形…自由な形に、自由な色・装飾を施された器の数々はとても愛おしく、「食べる」以外のよろこびを、食の中に見つけることができる。そして、木、土、石、金、銀、銅、ガラス、樹脂…。素材も実に多彩。それぞれに表情をもっており、見た目、手触り、口に当てたときの感触で個性を感じられる。
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大きな甕から小さなクースへ。
酒の器として特におもしろいのは、沖縄の泡盛かも知れない。特に甕で寝かされた古酒を飲むなら、ぜひとも泡盛用に酒器を用意したいものだ。カラカラと呼ばれる、独特の形をしたとっくりにひしゃくで古酒をつぎ、ごくごく小さな猪口(クース)で舐めるように味わうのが通のやり方。沖縄の伝統工芸品でもある、色鮮やかな琉球ガラスの酒器も見逃せない。南国に思いを馳せて、今宵の一杯を愉しみたいもの。
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